SEA プロジェクト プレイベント2
ヘリ・ドノによるパフォーマンス&トーク+SEAプロジェクト報告:インドネシア編 イベント概要

イベント概要

  • 日時:2016年9月24日(土) 19:00~21:00
  • 会場:森美術館オーディトリアム
  • 主催:森美術館、国立新美術館、国際交流基金アジアセンター
  • 協力:ミヅマアートギャラリー
  • プログラム:
  • 進行 白木栄世(森美術館エデュケーター)
19:00 第1部 ヘリ・ドノによるパフォーマンス&トーク ヘリ・ドノ(アーティスト)
20:00 第2部 担当キュレーターによるリサーチ報告「インドネシア現代アートの今」
プレゼンテーション1 片岡真実(森美術館チーフ・キュレーター)
プレゼンテーション2 米田尚輝(国立新美術館研究員)
プレゼンテーション3 熊倉晴子(森美術館アシスタント・キュレーター)
ヘリ・ドノパフォーマンスの様子
ワヤンの人形

「SEAプロジェクト」では、ASEAN10か国での調査を通じて、都市化や近代化が進行するなかでの地方都市や地域コミュニティの文化や記憶の維持・再発見へ向けたコレクティブな活動や、公的な現代美術への制度的支援が未発達な状況において自ら状況に変化をもたらそうとするDIY的でパフォーマティブな活動などが、大きな関心事として浮かび上がってきました。そこで、2016年2月のシンポジウムにつづく第2弾として、3都市を舞台にした国際美術展が開催され、アーティストによるコレクティブな活動が一際目立っていたインドネシアに注目したプレイベントを開催いたしました。

まず第1部にて、インドネシアを代表するアーティスト、ヘリ・ドノ氏を招待し、ヘリ・ドノ氏によるワヤン・クリを用いたパフォーマンスとトークを行いました。つづく第2部では「インドネシア現代アートの今」をテーマに、昨年11月にインドネシアを訪れたキュレーター3名による調査報告を行いました。片岡キュレーターがインドネシアという国を構成する民族・言語・文化の多様性や、戦時中から続く日本との関係、ジャワ島を中心とした美術事情を紹介し、米田キュレーターが80年代・90年代を中心に活躍したアーティストを、そして熊倉キュレーターが2000年代以降の比較的若いアーティストを取り上げることで、現代アートに沸くインドネシアの現状について語りました。

出演者

報告をするヘリ・ドノ氏

ヘリ・ドノ

1960年、ジャカルタ生まれ。インドネシアの伝統的な影絵「ワヤン」に用いられる奇怪なものや恐ろしい人形を用いながらも、コミカルな要素を含んだ作品で広く知られています。作品に登場する人形は、インドネシア現代社会への批判を表すものであり、世界規模で起きている現代的な政治争いへの皮肉を込めたパロディでもあります。極めて批評的な視点とユーモアが共存し、人生への温かいまなざしを持つヘリ・ドノの作品は、インドネシアを代表する現代アーティストの一人としてヘリ・ドノが世界的に知られるきっかけともなりました。

登壇キュレーター

  • face_kataoka片岡 真実
    森美術館
    チーフ・キュレーター
  • face_yoneda米田 尚輝
    国立新美術館
    研究員
  • kumakura_face熊倉 晴子
    森美術館
    アシスタント・キュレーター

写真: 御厨慎一郎
写真協力: 森美術館

SEA プロジェクト プレイベント2
ヘリ・ドノによるパフォーマンス&トーク+SEAプロジェクト報告:インドネシア編